当院では難聴の方に補聴器を積極的にお勧めしています
治療で聴力の改善が難しいと判断されていても、補聴器で聞こえがよみがえるケースはいくらでもあります。
当院では聴力その他の検査をした上で、その方の聴力にあった補聴器をまず2週間から1か月貸し出しをします。
貸し出し中、種々の場面で使ってみていただき、実際に補聴器が役に立つかどうかを試していただきます。貸し出しに関して費用はいっさいかかりません。
それで、多少なりとも役に立つということが判断されれば、その方の聴力に合うようにさらに補聴器に調整を加え、試聴を続けていただきます。この作業は何度でも行います。
その後、最終的に、これなら使っても良いとご判断された場合に、はじめてご購入を考えていただきます。この段階まできて、やはりまだ必要なし、次期尚早と判断される場合はご返却いただいて全くかまいません。その場合も費用は発生しません。
補聴器試聴までの流れ
- 1 受診
- 当院の通常の診察時間内に受診していただき、必要な検査を行ないます。
- 2 補聴器外来の予約をして頂きます。
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補聴器外来:原則として、毎月第2、第4火曜日 13:00~15:30 完全予約制
- 3 補聴器外来受診
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高度難聴の方は、説明を理解していただくために、付き添いの方とご一緒に受診していただければありがたいです。
よくあるご質問
A どの程度という基準は特になく、聞こえが悪いと思ったらいつでも試してみる価値があります。
聞き間違い、聞きもらしが最近気になる、テレビの音が大きすぎるとご家族から指摘される…
など、心当たりがおありなら、ぜひ一度試してみてください。
A 全く逆で、難聴が進行しすぎると、補聴器で音そのものは聞き取れるようにはなりますが、肝心の言葉の意味が良く分からない、「何か言っておられるのはわかるけれど、何を言ってるのかがわからない」という現象が生じます。補聴器は難聴が軽いうちから使い始めるべきです。
A 適正な補聴器を適正なボリュームで使っておられる場合、そのようなことは起きません。ただ補聴器を使い始め、うまく使えるようになり聞き取りに不自由がなくなってしまうと、補聴器をはずしたときには不自由感を感じることは当然あります。が、元々の聴力に戻っているだけで、その聴力が悪くなっている訳ではありません。
A 一昔前の、入ってくる音なんでもかんでもすべて大きくして耳に伝えるタイプの補聴器の場合、このようなことがよくありましたが、最近の補聴器は会話音など必要な音のみ大きくして、他の不要な音はなるべくカットしてしまう機能がついており、雑音ばかりが大きくということは少なくなってきました。
A 当院では医療機器としての補聴器のみ扱っています。価格には大変幅がありますが、最も標準的な耳に掛けるタイプのもの片方10万円から15万円です。耳の穴にしまい込むタイプのものは性能が同じであれば耳に掛けるタイプの1.5倍くらい、外から全く見えない小さいタイプは2倍くらいの価格です。本体をポケットに入れコードのついたイヤホンのタイプなら、4万円台からあります。通販等で見かける低価格のものは、一般的に各人の聴力に合わせる調整機能がほとんどなく、医療機器としての補聴器と認定されていない集音器と呼ぶべきものが多いです
A 健康保険の適用はありませんが、医療機器ということで消費税は非課税になっています。ご希望があれば、確定申告の際に医療費控除を受けることができる書類作成は行っています。
身体障害者福祉法により、聴覚障害で身体障害者の認定をうけますと、所得にはよりますが1万円まで程度の自己負担で補聴器を支給される制度があります。所得によっては自己負担なしで支給されることもあります。
当院はこの制度の審査医療機関にも指定されていますので、ある程度以上の難聴がおありの方は、受診の際その旨お伝えいただければ判定させていただきます。身体障害者に認定されると判定されれば、申請書類作成から補聴器支給まですべて当院で行なうことができます。
お気軽にお問い合わせください。06-6957-1187午前診 9:00 - 12:30 午後診16:00-19:30[ 木日祝は休診・土は午後休診 ]