まず鼻、のどに関して呼吸の妨げになっている疾患があるかないか確認させていただきます。
鼻がつまりやすくなる、鼻中隔彎曲症、慢性副鼻腔炎や鼻茸など、またのどが狭くなりやすい扁桃肥大症、小児の場合はアデノイド肥大症などがあれば、いびきが生じやすくなります。これらの治療でいびき音そのものが小さくなる場合がありますので、治療ができるものは積極的に治療をすすめます。
これらがなくてもいびきが大きいことがあり、その原因のほとんどが舌の後方への落ち込みです。
一般的に40才以降になると、若い頃に比べ舌を支える筋肉が緩む傾向になり、夜間就寝時、仰向けの姿勢ではどうしても舌が気道を塞ぐ傾向が生じます。また加齢によりのどの周囲の脂肪沈着が増えのどの狭さを助長し、これらがからみあっていびき音が大きくなります。
舌根部の筋肉の弛緩傾向は、なんともしがたいですが、のどの周囲の脂肪は減量によって減らすことができます。元々の体重にもよりますが、男性で5〜10kg、女性で4〜8kgの減量ができれば、いびき音の減少も期待できますので、減量をお勧めしています。
手術により、のどを拡げる方法も無くはないですが、成績が不安定で、これをすれば必ずいびきが消えるという手術法はいまだ確立されていません。当院ではあまりお勧めしていません。
いびきのみ大きく無呼吸のない方は、ご自身にとってあまり問題は無いことが多いですが、これに無呼吸を伴うとなると、全く話が変わります。 |